お仕事で「しっかりやらなきゃ!」と頑張りすぎて休職となったRさんにお話を伺いました。

リワークに参加したきっかけ
復職満了日が近づく中、会社に行くことへの不安が強くなり、主治医の先生に相談したところ、「リワーク」という支援プログラムがあることを教えてもらいました。
会社にも相談したところ、「行ってみたらどうか」と背中を押してもらい、参加を決意しました。
最初は、同じように精神的に落ち込んでいる方々と接することに不安がありました。どんな人がいるのか、年齢層や性別、性格なども気になっていました。
説明会で感じた安心感
やや不安もありましたが、信頼する主治医の先生が紹介してくれたこともあり、まずは説明会に。
説明会では「ビジネスリワーク」という言葉が印象的で、単に体力をつけるだけでなく、復職に向けた思考力や実践的なスキルを養う内容だと知り、興味を持ちました。
見学の際には、講義や参加者の発表の様子を見て、職場に近い雰囲気を感じ、「ここを経由すれば復職に近づけるかもしれない」と思い、参加を決めました。
実際に参加してみて
参加してみて、まず驚いたのは参加されている方々の人当たりの良さです。初日から話しかけてくれる方も多く、年齢や役職もさまざまで、いろんな立場の話を聞くことができました。
他の参加者やスタッフから客観的な意見をもらえることで、自分では気づかなかった長所や、改善点を知ることができ、「会社で良い人間関係を築くにはどうすればいいか」といった具体的なアドバイスも得られました。
毎日が刺激的で、家にいた頃とは違い、内面の深い話ができる時間は学びでもあり、楽しいと感じることもありました。
印象に残ったプログラム
特に印象に残っているのは、認知行動療法、マインドフルネス、そして再発防止策です。
認知行動療法
認知行動療法では、「変えられることに集中する」という考え方が心に残りました。
環境を変えようとして苦しくなっていた自分にとって、大きな気づきでした。
マインドフルネス
マインドフルネスは、今でも不調を感じたときに電車の中などで呼吸に集中することで、気持ちを落ち着ける手段として活用しています。
まるで「武器」が一つ増えたような感覚です。
再発防止策
再発防止策は、復職に向けて最も大変だった部分です。家に帰っても考えることが多く、まるで宿題のようでした。
でも、何度も意見をもらいながら作り上げたことで、「これをやれば大丈夫」というお守りのような安心感を得ることができました。
復職してみて
復職後も波はありますが、定時で働けており、業務内容も徐々に休職前のクリエイティブな仕事に戻っています。以前のように「自分一人で頑張らなきゃ」と思い詰めることなく、周囲と協力しながら働けているのが大きな変化です。
復職前のワンステップとしてリワークに通ったことで生活習慣が整い、毎日電車に乗ることもできるようになりました。家族以外の人と、会社に近い環境で話す経験ができたことで、復職への準備がしっかり整ったと感じています。