この日は大阪と東京とオンラインでつなぎ、両事業所の*クルー共同でグループワークを行いました。
そのグループワークの様子を紹介します。
*:ベスリのリワークでは参加している方々を「クルー」、講義等を行うスタッフを「キャスト」とよんでいます。(どうしてこのような呼び方をしているかは、こちらのブログで詳しく説明しています。クルー・キャスト・ガイド)
グループワーク:TOP10ブラックジャック
グループワーク:TOP10ブラックジャックのルール
クルーは4人~5人のグループに分かれてもらいます。
トランプのゲームのブラックジャックになぞって、様々なTOP10ランキングの順位をグループで予想し、合計の数字が21に近いグループが勝利というルールです。
予想して頂くランキングの順位は、夏の風物詩や邦楽の夏うたなど色々と用意しています。




合計3つのランキングをグループで予想します。それぞれの考えを調整しながら、意見をまとめていきます。
1つのランキング予想が終わったら、正しいランキングが発表されます。
発表された数字を記録し、2つめのランキングの予想を始めます。
最終的に、合計3つのランキングの数字をグループで予想します。
21を超えたらゲームオーバーですので、超えないように作戦を立てながら「21」を目指します。
グループワークの目的

復職すると、必ずチームで仕事しないといけません。
ベスリのリワークでは、コミュニケーションやチームワークのトレーニングとしてグループワークを行っています。
今回、グループワークを行う際、各グループでリーダー役を決めてもらいました。
リーダー役のクルーには、どのようなリーダーシップをとり、グループをまとめていくか、ゲームを始める前に考えてもらいました。
リーダーだけではなくメンバー役のクルーにも、グループの中でどのような役割を積極的にはたしていくか、考えてもらいました。
このようにチームワークを意識し、自分の課題に取り組むように、キャストから働きかけています。
まとめ:グループワーク TOP10ブラックジャックを通して学んだこと
それぞれのランキングについて、グループメンバー全員の予想が一致することはありません。
ばらばらの意見をまとめ1つの回答を導くためには、1人1人がチームに協力する姿勢、検討すべきことを整理するファシリテーションのスキルが求められます。
このグループワークを通して、自分自身に必要なスキルを見つけ、復職に向けリワークで継続して取り組んでほしいと思っています。

執筆者 星野 文弥
臨床心理士、公認心理師、EMDR Weekend2修了
EAP、ひきこもり支援センター、精神科病院などで臨床経験を積んだのち、ベスリ・リワーク大阪に勤務。臨床経験や心理学の専門知識を最大限にどう還元するかをモットーに、休職者のメンタルヘルス向上に努めている。