2回目の休職後、ベスリのリワークに通い元の職場に復職されたIさんにお話をお伺いしました。

リワークに参加したきっかけ
2回目の休職後産業医の先生の勧めから、リワークに参加することになりました。
1回目の休職は、上司の愚痴を聞いたり、周囲に気を遣いすぎたりと、人間関係の負担が大きくなったことがきっかけでした。
体調が整ったため復職しましたが、特に対策を立てないまま戻ったので、以前より物事をマイナスに捉えやすくなっていました。生活習慣の乱れも重なって、結果として2回目の休職に至りました。
産業医の先生から2回目の休職になった理由を尋ねられた際に、「自分の至らなさゆえです」と答えたところ、「それだとまた再発するからリワークに行きましょう」と言われました。その時は正直ショックでした。
当時の私は、リワークはパソコンスキルを身につける場所というイメージがあったので、「リワークに行くことで何が変わるんだろう…」という思いがありましたが、リワークに行かないと復職させてもらえないので、行くしかないという気持ちで参加しました。
ベスリで学んだこと
★生活習慣を整えることの重要性
学びとして一番大きいのは、生活習慣を整えることがメンタルに直結していると実感できたことです。
以前は何となく良くないことは理解しつつも夜更かしをしたり、仕事があるから起きるというくらいで、生活習慣を整えることが重要だと考えていませんでした。
リワークに通う中で、夜更かしをした際の朝のだるさや目覚めの悪さ、集中力の低下などを感じ、改めて生活習慣を整えることの重要性に気づきました。
仕事をしながらでは整えきれなかったと思います。休職中だからこそ、身体と気持ちのつながりを実感でき整えることに集中できました。
★「あるもの・ないもの」の考え方
田中先生(注)から教わった「あるもの・ないもの」の考え方も衝撃的でした。
最初は分からないことも多かったですが、徐々に理解できるようになっていきました。
未来はないとか嫌な上司は自分の頭の中にしかいないとか。
私は普段からよく「信用を失った」と考えていましたが、“信用”はそもそもなくて、あるのは“信用を得られる仕事”というのは印象に残っています。
あとは嫌な上司は自分の頭の中にしかいないとか。
こういった考え方はベスリに通わないと身につかなかったと思います。
(注)田中先生:薬に頼らない治療を提供しているメンタルクリニック ベスリクリニックの総院長。
週1回ベスリのリワークでメンタルヘルス不調のこと等、様々な話をしています。
気になった方は単独の記事もありますのでご覧ください
大変だったこと
リワークでは、自己開示をすることや、自分の考え方・コミュニケーションのクセと向き合うことが特に大変でした。
これまで、自分がどんなふうにコミュニケーションを取っているのかを意識することはほとんどありませんでした。
そのため、コミュニケーションに対して客観的なアドバイスをもらったり、グループワークで自分の考えを伝える・相手の話を聴いたりする中で、自分の考え方やコミュニケーションのクセに気づき自分と向き合うのは大変でした。
自己開示しながら話すからこそ、ガードが甘い自分で臨むところもあって、そこで意見やアドバイスをもらって刺激を受けるので、その後の気持ちの処理の仕方も含め、大変さがありつつ学びも大きかったです。
再発防止策づくりが“今”につながっています
再発防止策の作成では、1回目の発表の際に、包み隠さず自分の思考を書き出してみようと決めて取り組みました。
正直、大変ではありましたが、書き出したことで頭の中がかなり整理されました。
休職に至るまでの経緯を「出来事・自分の思考・感情・行動・身体症状」に分けて記載していくと、それまでは“絶対みんなもこう思うはずだ”と感じていたことが、実は必ずしもそうではないと客観的に見られるようになりました。
この 「事実と自分の思考を分けて考える」 方法は、今でも役に立っています。
考えがぐるぐるし始めたときに、「何が事実で、何が自分の考えなのか」を切り分けながら整理するようにしています。
また、再発防止策を発表することで、他の方からさまざまな意見をいただけたこともとてもありがたかったです。
自分では気にしていなかったポイントについて指摘をもらうことで、自分の考え方や人との向き合い方に気づくきっかけになりました。
作成した再発防止策そのものを今見返しているわけではありませんが、作成過程で身につけた生活習慣の工夫や、人に話すことを意識する姿勢など、立てた対策は今も継続して実践できています。
リワークを検討している方へ
リワークに週5日通所することで、生活習慣が整うと思います。
それが身体のメンテナンスの特訓にもつながります。生活リズムの安定は、再休職せず働いていくためにも大切だと感じています。
また、リワークでは、できるだけ自分自身を包み隠さずさらけ出すことをおすすめします。
そうすることで、周りの方から思いがけない気づきをもらえたり、自分では見えていなかった視点に気づけたりします。
そして、通所している方々との関わりも大切にしてほしいです。同じ休職という経験をしている仲間がいることは、それだけで安心感にもつながりますし心の支えにもなります。

