キャリアの変化のタイミングで休職に至り、約4か月のリワーク期間を経て復職されたKさんの今をお伺いしました。

リワークの印象
リワークに通った人から「リワークは慣れるまでが大変だ」と聞いていました。
私の場合は、リワークに来る前に主治医から外を歩きなさいと言われ実践していたこともあり体力的にも回復していたので、リワーク開始時から比較的安定して通うことができました。
リワークの時間は会社での業務時間より少し短く、プログラムも講義だけでなくワークも多かったので学びやすい環境という印象でした。
リワークを振り返って
私はそれなりに仕事の年数を重ねていたので、仕事のやり方やキャリアについて考えていたつもりでした。しかし、しっかりと時間を使って考えることはできていませんでした。
リワークに来て、自分のキャリアや自分がどういう形で仕事をしていきたいのか、について考える時間を持つことができました。
キャリアや働き方について、何にもない状態で考えなさいと言われてもなかなか難しいと思います。けれどリワークの場では、講義としてこういう考え方がありますよ、こうするといいですよ、と言ったことを教えてもらえるので、その中から自分に合うものをチョイスすることができました。
与えてくれたものをきっかけに自分の中で納得しながら選んでいくことができたのはすごくよかったなと思います。
さらにチョイスしたものに対して自分の中で考える時間がもてたので、私にとってリワークは良い時間となりました。
仕事をしているとなかなか難しいですが、もし自分の体調を崩してなかったとしても、自分について振り返ったり考えたりする時間がとれているとすごくよかったんじゃないかと思います。
実際に復職してみて
正直、今再発防止策をそのまま適用できているかというとできてはいません。
再発防止策をそのまま当てはめていることは少ないですが、作成した過程が今の自分につながっていると思います。
私はどちらかというと考え方を変えることが課題でした。再発防止策を考えるうえで、ああした方がいい、こうした方がいいと身に着けた考え方が、今うまく業務に生かせていると思います。
自分で抱えすぎないようにすることや、周囲と協力すること、完璧にこだわらないこと、できるだけ良い形に持っていくより周りに相談しながら進めること、は再発防止策を作る過程で自分が取り入れていかなければいけないことだと気が付きました。今はこれらを実践できていると思います。
再発防止策を作るときは具体的な行動を作成しました。具体的な行動にすることですぐに動けるようになるので行動も大事ではありますが、私は考え方を変えないと今後の人生生きづらいと思っていたので、そこは上手く自分の中に取り込んで考え方を変えることができていると思います。
リワークを検討している方へ
1人で考えると自分の考えのみに収まってしまいます。
リワークはいろんなツールややり方を提示してくれる場なので、来ることに意味はあると思います。気持ちが落ち込んでいるときやしんどいときほど、自分でああしようこうしようと解決策を考えることは難しくなってしまいます。
リワークでは専門的な人にアドバイスをもらえるので、私にとってためになりました。
リワークに行くか悩んでいるのであれば来た方がいいと思います。