お休みに入る時に気になることの上位に挙がることの一つに、「どのくらいの期間休まなければいけないのだろう」という心配があります。
その心配は当然で、休みの期間によって仕事のことやお金のこと、家族に休んだことを告げるかどうかなど多くのことが関わってきます。
休む期間は人それぞれ
休む期間の目安はどれくらい?
期間は人それぞれなので一概には言えませんが、症状の大きさや心身に受けているダメージの大きさで期間が変わってくる印象です。
まだ体調が悪くて仕事中の集中力がなくなったり、午前休が増えだしてから1ヶ月くらいだと、休みの期間は1,2週間でリフレッシュして戻って来るという形になるのに対して、職場で大きな我慢を強いられている期間やポツポツ休んだりしている期間が半年を超えてくると3ヶ月以上のお休みが必要になってくることも多いです。
早め早めの対策が大切です!
休む期間を短くするには、早期発見が重要
ダメージの大きさは簡単に言えば、ストレスの「大きさ」と「期間」に影響されます。
例えば、日々感じているストレスがそれほどでなくても期間が長ければダメージは大きくなりますし、期間が短くても瞬間的なストレスが極大(プライベートで言えば家族が亡くなるなど)ならばそれも影響は大きくなるでしょう。
そのため職場でのストレス対策として早期発見が重要で、もし休みに入らざるを得ない状況になったとしても早期発見することで休む期間を短くすることができ、それに伴い仕事への影響や金銭的な心配を少なくすることができるのです。
長期的な観点で考える
そして、社員の側も早めに対応することで、多くの方面への影響が少なくなることに気づく必要があります。
お休みに入ることに抵抗感を持つ方は非常に多く、もちろんそれは気持ち的には十分理解できるのですが、長期的な観点から落ち着いて考えてみることも必要だと思います。
執筆者 吉田 英司
医師・日本医師会認定産業医
東証一部上場企業の専属産業医、外資系IT企業の統括産業医などを歴任。
自身も一度医療を離れ企業に所属する会社員として過ごした経験を踏まえ、個人にも組織にも「健康に働く」ためのサポートを継続している。