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コラム

リワークの費用はいくら?施設別の料金と公的制度・自立支援の活用法

復職を目指すリワークプログラムの利用を検討する際、多くの方が費用面に不安を感じます。
リワークの料金は、提供する施設の種類や公的支援制度の利用有無によって自己負担額が大きく変動するのが特徴です。

この記事では、医療機関や就労移行支援事業所といった施設ごとの具体的な費用、健康保険、他の公的制度の適用範囲について紹介します。
そして、自立支援医療制度などを活用して負担を軽減する方法についても詳しく解説します。

【結論】リワーク費用は施設の種類と公的制度の利用で大きく変わる

リワークにかかる費用は、月額0円から数万円までと施設の種類によって大きな差があります。

地域障害者職業センターや企業内リワークは、公的な支援や福利厚生の一環として提供されているため、原則無料で利用可能です。

一方、医療機関が実施する医療リワークは有料ですが、健康保険が適用されるため自己負担は3割に抑えられます。
さらに自立支援医療制度を活用すれば、自己負担率を1割まで軽減でき、所得に応じた月額負担上限も設定されるため、経済的な不安を最小限に留めることが可能です。

就労移行支援事業所も利用料の自己負担は1割です。
自立支援医療制度と同様に、前年度の所得に応じて月額負担上限額が定められています。

休職中の経済状況に合わせて、無理なく通い続けられる施設を選ぶことが、スムーズな職場復帰への第一歩となります。
まずは、どのような選択肢があるのかを正しく知り、公的制度を含めて自身の状況に合わせて、どの程度活用できるかを検討することが重要です。

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4種類のリワーク施設費用を一覧で比較

リワークを提供する施設は主に4種類あり、それぞれ費用体系が異なります。
有料の施設もあれば、無料で利用できる施設も存在します。
以下に各施設の費用目安をまとめました。
医療機関(医療リワーク):保険適用で3割負担の場合、1日あたり2,000円〜3,000円程度(月額4万円〜6万円)。自立支援医療制度の利用でさらに負担軽減が可能。

就労移行支援事業所(福祉リワーク):福祉制度により自己負担は1割、1日あたり700円~1300円程度。前年度の世帯所得に応じて月額0円、9,300円、37,200円の負担上限額あり。

地域障害者職業センター:公的機関のため利用料は無料。

企業内リワーク:所属企業が提供するプログラムのため、従業員の費用負担は基本的に無料。

この金額の違いを理解し、自身の状況に合った施設を選ぶことが大切です。

【種類別】リワークプログラムの具体的な費用詳細

リワークプログラムとは、休職中の方がスムーズに職場復帰できるよう支援するリハビリテーションの一環です。
ここでは、プログラムを提供する施設の種類ごとに、具体的な費用やその仕組みについて詳しく見ていきます。

医療機関(医療リワーク)の費用と保険適用の仕組み

精神科や心療内科などの医療機関が実施するリワークは、治療の一環として位置づけられるため、各種公的医療保険が適用されます。
これにより、窓口での自己負担は原則として費用の3割となります。
具体的な料金は診療報酬に基づいて算出され、1日あたりの利用で2,000円から3,000円程度が目安です。

週5日通うと月額4万円から6万円程度になりますが、後述する自立支援医療制度を申請することで、自己負担をさらに1割まで軽減させることが可能です。
診断書作成など、一部保険適用外の費用が発生する場合もあります。

就労移行支援事業所の費用と前年度所得に応じた上限額

就労移行支援事業所が提供するリワークは、障害者総合支援法に基づく福祉サービスです。
このため、利用料金は自己負担が1割と定められており、1日当たり700円~1300円が目安です。

また、前年度の世帯所得(年収)によって月ごとの自己負担上限額が定められています。
具体的な区分は、生活保護受給世帯や市町村民税非課税世帯は0円、市町村民税課税世帯(所得割16万円未満)は9,300円、それ以外の方は37,200円です。

交通費や昼食代については別途自己負担となるケースが多いですが、事業所によっては補助が出る場合もあります。

地域障害者職業センターの利用は原則無料

地域障害者職業センターは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営する公的機関です。
ハローワークや医療機関と連携し、専門性の高い職業リハビリテーションを提供しています。

このセンターが実施するリワーク支援は、国の事業として行われているため、利用者は費用を負担することなく原則無料でプログラムに参加できます。

個別の復職プランの作成から、職場適応のための支援まで、幅広いサポートを無料で受けられるのが大きな特徴です。
利用にあたっては、主治医の意見書などが必要となる場合があります。

企業内(職場)リワークは基本的に費用負担なし

企業内リワークとは、休職者が所属している会社自体が提供する復職支援プログラムです。
人事部や産業保健スタッフが中心となり、慣らし出勤や業務負荷の調整などを行います。

このプログラムは企業の福利厚生や人事制度の一環として実施されるため、利用する従業員に費用負担が発生することは基本的にありません。

ただし、すべての会社にこの制度があるわけではないため、利用を希望する場合は、まず自社の人事部や上司、産業医に制度の有無や内容を確認する必要があります。

リワークの自己負担額を大幅に軽減できる公的制度

有料のリワーク施設を利用する場合でも、公的な制度を活用することで経済的な負担を大きく減らせる可能性があります。
特に医療機関のリワークで有効な自己負担額を軽減する制度や、自治体による独自の補助について解説します。

自立支援医療制度で窓口負担が3割から1割に

自立支援医療(精神通院医療)は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。
うつ病や双極性障害などの精神疾患で通院治療を続ける方が対象となり、医療機関でのリワークプログラムもこの制度の対象に含まれます。

通常、健康保険の適用で3割となる窓口負担が、この制度を利用することで1割にまで軽減されます。

申請はお住まいの市区町村の障害福祉課などの担当窓口で行い、医師の診断書が必要となります。

所得に応じて設定される自己負担上限月額

自立支援医療制度のもう一つの大きな特徴は、自己負担額に月額の上限が設けられる点です。

この上限額は、世帯の所得(市町村民税の課税状況)に応じて段階的に設定されています。
例えば、市町村民税が非課税の世帯であれば月額2,500円や5,000円、一定以上の所得がある場合でも月額10,000円や20,000円といった上限が適用されます。

これにより、リワークに週5日通ったとしても、月の医療費負担が上限額を超えることはありません。
高額な負担を心配することなく、継続的にプログラムに参加しやすくなります。

自治体が独自に行う交通費や昼食代の助成金

リワーク施設へ通う際の交通費や昼食代は、継続的にかかる費用です。

特に就労移行支援事業所などを利用する場合、一部の自治体ではこれらの費用に対する独自の助成金や補助制度を設けていることがあります。
例えば、通所に要した交通費の一部を補助したり、昼食代を助成したりする制度です。

これらの助成制度の有無や内容は自治体によって大きく異なるため、利用を検討している方はお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口や、通所を考えている事業所に直接問い合わせて確認することをおすすめします。

注意!利用料以外に発生する可能性のある費用

リワーク施設の利用を検討する際には、プログラムの利用料だけでなく、それ以外にも付随して発生する費用があることを念頭に置く必要があります。

トータルでかかる費用を把握するため、見落としがちなコストについても確認しておきましょう。

施設への毎日の通所にかかる交通費

リワークプログラムは週に数日から5日間、継続して施設へ通うのが一般的です。

そのため、自宅から施設までの往復交通費が毎日のように発生します。
1日あたりの金額は小さくても、1ヶ月、3ヶ月と積み重なると大きな出費になり得ます。

利用を検討している施設が決まったら、事前に公共交通機関の料金やルートを調べ、月々どの程度の交通費がかかるのかを計算しておくと安心です。
利用する施設の種類や自治体の制度によっては交通費の補助が受けられる場合もあります。

プログラム参加中の昼食代

リワーク施設のプログラムは、午前から午後にかけて行われることが多く、昼食を挟むケースがほとんどです。
施設によっては食堂が完備されていたり、お弁当の提供サービスがあったりしますが、基本的には自己負担となる場合が多いです。
外食やコンビニエンスストアでの購入が続くと、費用がかさむ原因になります。

月々の支出を抑えるためには、お弁当を持参するなどの工夫も有効です。
事業所によっては昼食代の補助が出ることもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

診断書や意見書などの文書作成料

リワーク施設の利用を開始する際や、自立支援医療制度などの公的制度を申請する際には、主治医による診断書や意見書の提出が求められます。

これらの文書作成にかかる費用は、健康保険の適用外となるため、全額自己負担です。
料金は医療機関によって異なりますが、一般的に1通あたり3,000円から10,000円程度が目安となります。

必要な書類の種類や枚数によって初期費用が変わるため、あらかじめ準備しておく必要があります。

【期間別】リワーク費用の総額シミュレーション

実際にリワーク施設へ通った場合、総額でどの程度の費用がかかるのでしょうか。
ここでは、自立支援医療制度を利用して医療機関のリワークに週5日通うケースを例に、具体的な金額をシミュレーションします。

3ヶ月間リワーク施設に通った場合の費用総額

医療機関が提供しているリワークプログラムに参加する場合のケースです。
自立支援医療制度が適用され、医療費の自己負担上限月額が5,000円であると仮定します。
リワークプログラムの利用料にこの制度が適用される場合、月の自己負担上限額に達したとすると、リワーク利用料は1ヶ月あたり5,000円となります。

交通費は1日1,000円、昼食代が1日500円で、月に20日間通所した場合の3ヶ月間の総額を計算してみます。
交通費や昼食代は、原則として自立支援医療制度の対象外となり、自己負担となるケースが多いです。

* リワーク利用料(自立支援医療適用後):5,000円/月 × 3ヶ月 = 15,000円
* 交通費:(1,000円/日 × 20日/月) × 3ヶ月 = 60,000円
* 昼食代:(500円/日 × 20日/月) × 3ヶ月 = 30,000円

このケースでの合計金額は105,000円です。
上記の計算では、交通費や昼食代が総額の多くを占めることがわかります。

6ヶ月間リワーク施設に通った場合の費用総額

3ヶ月の場合と同様の条件で、通所期間を6ヶ月間に延長してシミュレーションします。

リワーク利用料:5,000円/月×6ヶ月=30,000円
交通費:(1,000円/日×20日/月)×6ヶ月=120,000円
昼食代:(500円/日×20日/月)×6ヶ月=60,000円

このケースでの合計金額は210,000円となります。
期間が長くなるほど交通費や昼食代といった日々の費用の割合が大きくなるため、これらの費用をいかに抑えるかがポイントになります。

リワーク費用に関するよくある質問

ここでは、リワークの費用に関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で回答します。

傷病手当金だけでリワーク費用をまかなうことはできますか?

計画的に施設を選び、公的制度を活用すれば十分に可能です。
傷病手当金は給与のおよそ3分の2が支給されます。

無料の地域障害者職業センターや、所得次第では自己負担が0円になる就労移行支援事業所を選べば、利用料の負担はありません。

医療リワークでも自立支援医療制度を使えば負担を抑えられるため、生活費と合わせて計画的にやりくりできます。

自立支援医療制度の申請から適用までどのくらいかかりますか?

申請から受給者証が交付されるまで、お住まいの自治体によって異なりますが、1ヶ月から2ヶ月程度かかるのが一般的です。
ただし、申請が受理された日以降の医療費については、受給者証が届く前でも制度の対象となる場合があります。

その間の領収書を保管しておけば、後から還付請求できることがあるため、申請時に窓口で確認しておきましょう。

費用を抑えるために、複数のリワークを併用することは可能ですか?

制度上は可能ですが、心身への負担が大きく現実的ではありません。

多くのリワーク施設は、週に4〜5日通うことを前提に一貫したプログラムを組んでいます。
複数の施設を併用すると生活リズムが乱れ、かえって回復が遅れる可能性があります。

費用を抑えるというメリットよりも、一つの施設に集中して取り組む方が、結果的にスムーズな復職につながります。

まとめ

リワークの費用は、施設の種類によって大きく異なります。

国が運営する地域障害者職業センターや、所属企業が提供する企業内リワークは原則無料です。
民間の医療機関や就労移行支援事業所は有料の場合がありますが、健康保険や自立支援医療制度、前年度所得に応じた負担上限額の設定など、公的な支援制度を活用することで自己負担を大幅に軽減できます。

休職中の経済的な状況に合わせて無理のない選択をするために、まずは各施設の見学や相談に行き、利用料だけでなく交通費などの付随費用も含めた総額を確認することが重要です。

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執筆者 星野 文弥

臨床心理士、公認心理師、EMDR Weekend2修了
EAP、ひきこもり支援センター、精神科病院などで臨床経験を積んだのち、ベスリ・リワーク大阪に勤務。臨床経験や心理学の専門知識を最大限にどう還元するかをモットーに、休職者のメンタルヘルス向上に努めている。