
木の芽時は体調を崩しやすい
三月から四月の初春は木の芽時といい、心身の調子を崩しやすい季節であると知られています。厳しかった冬の寒さが和らぎ、待ちかねたように木々が芽吹いて、自然が静から動へと移行するこの時期は、寒暖差や気圧の変化もまた穏やかではありません。
当然、自律神経は、交感神経=活動と副交感神経=沈静を忙しくスイッチングしなければなりません。木の芽時の心身の不調は、自律神経が疲弊してしまって、このスイッチングが適切に働かなくなるために起こるのです。
一方で、身体は冬の省エネモードのまま、全体的なベースラインは副交感神経優位のままです。十分な準備運動なく激しい運動を行ったときのように、身体の状態と活動がマッチしない経験はなかなか気持ちの悪いものですが、冬モードのまま春の活動をしようとするときには、おそらくこれと類似した事態が起きているのでしょう。日常生活でも、身体と活動のミスマッチによって起きる不調は少なくないのではないでしょうか。
“意識的に”交感神経のスイッチを入れる
対策として、活動を行う前にしっかり身体を覚醒させるようにしましょう。
本来、自律神経は意識しなくても勝手に適応的に働いてくれるものですが、それがままならないこの時期は、“意識的に”スイッチングを行う必要があります。
休息・休養については多くの人が“意識的に”取り組んでいるでしょうが、木の芽時には、身体を目覚めさせる方も“意識的に”行う必要があります。
運動習慣を持たない人にとっては、軽い運動習慣を作るよい機会です。
といっても、いきなり運動しようと思っても今度は気持ちのスイッチが入りません。まずは、帰宅時の最後の100mだけ早歩きするなど、事のついでにできることからはじめてみましょう。習慣化のポイントは、明日もできる程度の負荷にとどめることです。
まとめ
木の芽時の心身の不調は、冬の省エネモードから春の活動モードへの移行期に起きる過渡的な現象です。
自律神経のスイッチングがうまくいかないこの時期は、“意識的に”オンとオフを切り替える取り組みを行うことが必要です。そうして、身体をしっかり目覚めさせてから活動にとりかかるようにしましょう。
運動習慣を持たない人は、木の芽時の対策のついでに、軽い運動習慣を作ってしまいましょう。
