長期間にわたり会社を休職していると、復職した時に上司や同僚にどのように接したら良いのか不安になります。
たとえ、リワーク等で万全の準備をしてきたと思っていても不安になるのはどなたも同じです。
復職した時、職場の人とのコミュニケーションの取り方
丁寧にコミュニケーションをする
休職前と同じように仕事ができるだろうか、職場の同僚は受け入れてくれるだろうか、変な目で見られないだろうか・・・心配は尽きません。
しかし、復職を心待ちにしていたのはあなただけでなく、職場の上司や同僚も同じです。
そのため、復職した時は以下の気持ちが伝わるように丁寧にコミュニケ―ションすることが大切です。
1.体調を崩して長く休んでしまい、迷惑をかけて申し訳なかった
2.受け入れてもらえて嬉しい、ありがたく思っている
3.体調が改善したので、また一緒に仕事をしていきたい
4.体調は回復したが、仕事に慣れるまではもうしばらく温かい目で見守って欲しい
職場で孤立しないことが大切
積極的にコミュニケーションを図り、職場で孤立しないことが大切です。
人間関係の摩擦や強い自責の念は再発につながります。
また、病名についてですが体調不良であることを伝えれば詳細を明かす必要はありません。
個別にお話しする方もあるかもしれませんが、基本的には上記のコミュニケーションをしていれば職場の方は受け入れてくれるでしょう。
「焦り」は再発につながるので注意
同僚からの期待も膨らんでいますし、休んでいた間の遅れを取り戻したい気持ちが強いと思います。
この気持ちが焦りにつながり、更には再発につながりますので注意が必要です。
その気持ちを抑え働き方にブレーキをかけられれば良いのですが、アクセル全開で働き続けてしまう方は要注意です。
あなたに期待されていることは再発させずに活躍し続けることです。
執筆者 佐藤 恵一
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種、衛生管理者、心理相談員、(株)ベスリ 産業保健ディレクター
大手IT企業にて産業保健に従事、メンタルヘルスからの職場復帰支援や健康経営に取り組んできた。現在は(株)ベスリにて新しい産業保健の普及支援に取り組んでいる。