コラム

休みの時のSNS投稿について

休職時に旅行に行ったり気分転換でテーマパークなどに行ったりすることは、体調が改善してきているということですし、気分的な体調改善の一因にもなりますのでそれ自体が悪いことではありません
しかし、復職して上司や同僚と良い関係を築いて仕事をしたいのであれば、SNS投稿はやめておいた方がよいでしょう。

休みの時のSNS投稿は気をつけて!

周りの目にどう映るかを配慮する

SNSに投稿する内容は、旅行や趣味などが多いと思います。
あなたは、職場の上司や同僚がこれを見た時にどう感じると思いますか。

あなた自身は、旅行や競馬、テーマパーク、ゲーム等を行うことは気分転換であり療養の一部であると考えているかもしれませんが、これを見た同僚は忙しく働いている自分と比較して「あいつは何をしているんだ!」と休職中のあなたに不満を募らせるかもしれません。

たとえ、療養に関する内容であったとしても「SNSに投稿できるくらい回復しているなら早く復帰して仕事ができるのではないか」と思われるケースがほとんどではないでしょうか。

こうなってしまうと、たとえ体調を回復して職場に戻ったとしても、上司や同僚と良い関係性を築くことは難しく、その結果仕事で成果を上げにくくなってしまいます。

休職は単なる「休日」ではなく、療養に専念する期間

私傷病休職は一般的に、病気が原因で一時的に就労不能となってしまった社員に対して病気回復に専念させるために一定期間にわたり労働を免除し、労働者の解雇を猶予する制度です。

したがって従業員は、私傷病休職期間中は療養に専念する義務があり、周りの目にどのように映るかということに気を配って過ごす必要があります。
休職は単なる「休日」ではないことに注意しましょう。

執筆者 佐藤 恵一

メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種、衛生管理者、心理相談員、(株)ベスリ 産業保健ディレクター
大手IT企業にて産業保健に従事、メンタルヘルスからの職場復帰支援や健康経営に取り組んできた。現在は(株)ベスリにて新しい産業保健の普及支援に取り組んでいる。