コラム

【2024年9月更新】東京のおすすめリワーク6選!!

うつや適応障害で休職してしまった方への復職支援として「リワーク」があります。

ただお休みをして体調が戻ったからと復職をすると再発のリスクが高いですが、リワークを利用して体調だけでなく仕事への向き合い方や対人関係のスキルをトレーニングしてから復職をすると再発のリスクが下がることがわかっており、リワークが復職支援の場として近年施設数も増えています。

特に東京は数が多く、どのリワークを利用したらいいのか迷ってしまうことと思います。

そこでこの記事では得にビジネスパーソンの方に向けたリワークを運営するベスリのスタッフが東京のおすすめリワークを6つご紹介します!

リワークは医療と福祉、そして行政の3つの制度で行われています。
現在はリワークの内容は制度より施設に由来しますので、選ぶ時はどんなリワークを受けたいのかということで選んでいただくのがよいかと思います。

東京のおすすめリワーク6選

リワーク選びのポイントは

プログラム・通いやすさ・スタッフです!

自分がどんなプログラムを受けたいのか

毎日通えそうか

安心して相談しやすいスタッフ体制か

復職に向けては「早く戻らないと」という焦りからリワークを選ぶ時もポイントをしっかり見ることが難しくなってしまうでしょう

さっそくですが、「うつ・適応障害からの復職」におすすめのリワーク施設を6つご紹介します。
それぞれのポイントについてお話しますので、リワーク選びの参考になさってください。

より選び方の詳しいポイントはこちらも参考にしてみてください。

1.メディカルケア虎ノ門リワークプログラム

日本うつ病リワーク協会を立ち上げられた五十嵐先生が運営するリワークです。

2005年に終日型のリワークプログラムを導入し、2020年までに約1,600名の復職サポートを行った実績豊富なリワーク施設です。

※日本うつ病リワーク協会とは
うつ病などで休職する方の復職支援を行う集まりです⇒詳しくはこちら

プログラム
オフィスワーク、セルフケア、認知行動療法、自己分析などを実施
うつ病や適応障害だけでなく、発達障害の方を対象とした専門プログラムも実施
土曜日は復職者向けのフォローアッププログラムもあり
通いやすさ
東京メトロ銀座線虎ノ門駅2b出口から徒歩2分と通いやすい立地
スタッフ
多様な病態に対応しており、個人に合わせた復職サポートに対応可能なスタッフが在籍
  • 施設名:メディカルケア虎ノ門
  • 住所:東京都港区虎ノ門1-16-16 虎ノ門一丁目MGビル4階
  • 対象者:休職中および失業中の方
メディカルケア虎ノ門リワークプログラム
メディカルケア虎ノ門(港区虎ノ門)は職場のメンタルヘルスとうつ病や不安障害等で休職中の方に対する復職支援を専門にリワークプログラムを行う精神科クリニックです。

2.NTT東日本関東病院

1997年からリワークを実施している東京都品川区にある総合病院です。

”return to work”から「リワーク」という略称を作り復職支援を始めた秋山剛医師が始めたリワークです。

プログラム
集団認知行動療法、アサーショントレーニング、グループワークなど
思考のパターンや自己主張のトレーニングも実施している
通いやすさ
週2回午前から開始して週4に増やす形でスタートするので、
体調に不安がある方も相談しながら通うことができる
スタッフ
専門資格を持ったスタッフが在籍しているので様々な症状などに対応可能
  • 施設名:NTT東日本関東病院
  • 住所:東京都品川区東五反田5丁目9-22
  • 対象者:うつ病や双極性障害により休職中の方
精神神経科:復職支援プログラム | NTT東日本関東病院|品川区|東京都

3.ニューロリワーク

東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、福岡エリアに16センターを展開しています。

生活習慣を改善する「ブレインフィットネスプログラム」を導入し、日常生活にある方に寄り添い社会参加から健康的に就労を続けられるように支援するリワークプログラムを実施中です。

プログラム
運動、食事、睡眠、ストレスケア、知的刺激、人間関係の6領域をバランスよく行うことで、心、身体、頭(脳)が健康になっていくことや行動を継続する方法を学ぶためのプログラムを実施
通いやすさ
東京都内5か所にあり、リワークはすべてのセンターで行っているので
近くのセンターを選んで通うことが可能です。
スタッフ
うつ病・適応障害以外に発達障害や双極性障害、統合失調症の方も受け入れており、脳科学者も在籍している。
  • 施設名:ニューロリワーク
  • 住所:新宿御苑センター/東京都新宿区新宿1-10-5 岡田ビル8階 他
  • 対象者:うつ病、適応障害、発達障害、双極性障害、統合失調症など
        センターによって要件の確認が必要
リワーク・就労移行支援・自立訓練なら【ニューロリワーク】
ニューロリワークは、うつ病やメンタル不調のある方に対して、社会参加や復職(リワーク)・就職へ向けたサポートをする自立訓練(生活訓練)、就労移行支援サービスを行っています。

4.ジョブステーション

東京都内は高田馬場と大井町の2か所でリワークを実施しています。

プログラム
ビジネススキルアップ研修が充実しており、復職後に役立つ分野の学習プログラムが充実しています。
通いやすさ
昼食支援や交通費の補助制度があるので、費用を心配せずに通えます。
スタッフ
医療機関や所属企業との連携も行い、しっかりとサポートを行ってくれるスタッフが在籍しています。
  • 施設名:ジョブステーション
  • 住所:リヴァトレ品川/東京都港区港南2丁目11-1 品川シティビル2階 他
  • 対象者:精神的な不調により会社を休職し、復職(再就職)の医師がある方
リワーク支援について | 東京の障害者就労移行支援事業所ジョブステーション

5.リワークセンター東京

東京都障害者職業センターが運営するリワーク施設です。

年間400名以上が通う大きな施設で、通所期間が8~12週間と決まっているのも期間が分かりやすいのも特徴です。

ただし、費用が無料の為、利用を希望される方が多く時期によっては申し込みから利用開始まで1~2カ月程度かかることもありますのでご注意ください。
※申込から終了までの期間はおおよそ6か月と言われています。

プログラム
認知行動療法、リラクゼーション、ストレスマネジメント、コミュニケーショントレーニング、グループワーク、作業課題など
通いやすさ
独立行政法人が運営主体の為、基本無料で利用できる
※公務員の方はご利用いただけません
スタッフ
心理職経験のあるスタッフが在籍
  • 施設名:リワークセンター東京(東京都障害者職業センター)
  • 住所:東京都台東区元浅草3-18-10 上野NSビル7F
  • 対象者:精神疾患を患っており治療を受けている休職中の方(公務員の方はご利用いただけません)
東京障害者職業センター|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)は、高齢者の雇用の確保、障害者の職業的自立の推進、求職者その他労働者の職業能力の開発及び向上のために、高齢者、障害者、求職者、事業主等の方々に対して総合的な支援を行っています。

6.ベスリ就労支援センター

現役産業医が監修したうつ病・適応障害などで休職した方への復職と再発防止に特化したプログラムを実施している

プログラム
特にビジネスシーンを想定して、認知行動療法や集団コミュニケーションなど心理的プログラム~問題解決など実践的なプログラムを実施
通いやすさ
東京メトロ千代田線大手町駅から徒歩4分
JR線神田駅からも徒歩で来れるので東京近郊からも通勤訓練と合わせて通うことができる
スタッフ
心理職だけでなく企業の人事労務担当者やコンサルタント経験のあるスタッフが在籍
  • 施設名:ベスリ就労支援センター
  • 住所:東京都千代田区内神田1-2-2 小川ビル3階
  • 対象者:うつ病や適応障害などで休職/離職されている方

リワークの選び方の注意点

この記事ではあえて費用面や医療か福祉であるかという点については比較しておりません。

近年、リワークの重要性が高まり多くのリワーク施設ができております。
その中で特色のあるリワークが多くできていますので、まずはご自身の目的にあったリワークを選んでいただき、費用面や制度面はその次に検討していただくのがよいと考えているからです。

もちろんご自身の状況により費用や手続き方法が変わりますが、こちらは説明会などで相談いただければどのリワークでも丁寧に説明いただけるはずです。

詳しく知りたい方は、こちらも別途記事がありますのでご覧ください!

東京でリワークを選ぶポイント

東京にはほかにもたくさんのリワークがあります。


気になった施設が見つかったときは、見学、説明会に行ってみてください。
ホームページには、電話番号かお問い合わせフォームがのっていますので手短に問い合わせが可能です。

悩んだら一つに絞らず、いくつかのリワークで説明会をうけていただくことをおすすめします。

執筆者 西尾 浩司

精神保健福祉士、公認心理師
会社員を経て資格取得。精神科クリニックで依存症回復プログラム、リワークプログラムの集団療法に携わり、カウンセリングでは主に気分障害、不安症、ADHDの方の認知行動療法を担当していた。2024年1月から㈱ベスリにて復職支援の実践に取り組んでいる。