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プログラム紹介

田中先生講話~イキイキとした生き方を考える~

今回は毎週あるプログラムの一つ、「田中先生講和」について紹介します。

田中先生は薬に頼らない治療を提供しているメンタルクリニック、ベスリクリニックの総院長です。
今も外来で診察を行っているかたわら、ベスリのリワーク(ベスリ就労支援センター)にも週に1回来られて、精神医療、ビジネス、休職中の過ごし方など、様々なテーマについて30分ほど利用者の皆さんと意見交換しながら、話をしています。
ベスリ・リワーク大阪とはオンラインでつないでいます。

田中先生ってどんな人?

ベスリのリワーク、田中先生
ベスリクリニック総院長 田中先生

田中 伸明
神経内科専門医、東洋医学専門医、日本医師会認定産業医

行政やビジネスの世界での経験に基づき、人間関係の改善、仕事のパフォーマンスを発揮する方法を開発、現在子育てママのイライラや不眠に対しても「薬に頼らない」診療を行っている。
『病院を科学する』『デキる看護師の思考法』など著書多数

田中先生は笑顔が多くて、太陽のように明るい雰囲気をまとっています。
いつも着ている華々しい柄のベストがトレードマークです。

医師としての経験以外にも、コンサルティング会社にも勤務した経験を持っており、ビジネスにも精通しています。
そのため話題は、医療に関するものばかりではなく、経営学、マーケティング、AIなど多岐にわたっています。
また、哲学にも造詣が深いです。
話の内容は知識が豊富なだけではなく考察と知恵が重なっていて、聞いている側の関心をつい引いてしまいます。

難しそうな哲学的なテーマも人柄と頭の回転の速さをもって、さらっと明るいトーンで、とんとん拍子で進んでしまうので、たまに呆気にとられてしまいます😧。
かといって、利用者の方々に感想を聞いたり、意見交換をしてコミュニケーションを欠かさない。
そんな先生です。

講和内容の具体例

どれほど講和内容が多岐にわたっているか下にずらっと並べてみたのでご覧ください!
あなたの興味を引きそうなテーマはあるでしょうか?


私の世界を広げる

私の世界は私の脳の中にある。同じデーターをみてもその人が生きている世界で見て判断するので意味が変わる。

演繹法と帰納法

演繹法は結果を探す。帰納法はルールを探す。仮説法はケースを探す。

AIと人間

AIに人格を持たせるときに最大の問題は接地問題。AIは思考だけで体がない。体がない状態を作ると心の変動がない。

発達障害

発達障害は治らないと決め診断して福祉の中に入れていく仕組みが出来上がっている。日本は福祉。海外は医療。発達障害には脳機能の病気と小さいときのストレスががんになっていることもある。病態がわかれば治療法もわかる。

マーケティング:戦略と戦術

戦略は方向性、戦術は実行の計画。シンプルな戦略は競合がいないが一番強い。顧客を作るという概念。

等々


様々なテーマを通して得られるもの

休職によって、いつものように立っていた「職場」から望む・望まなかったにしろ離れたのを機会にして、あらためて広い視野で周りの世界をみわたしてみると、自分自身についてもなにか見えてくるときがあります。

例えば、仕事がいっぱいで追い込まれた状態でいると、私たちは効率ばかり求め目先のことにしか意識できません。
いつも歩いている道で、足元に金貨が落ちていても気づかないようなものです。

このような雑多なテーマの中から、休職中に働き方だけではなく生き方を考え直すなにかのきっかけを見つけられるんじゃないのかな、と田中先生の講和を聞いていて、私はよく考えます。

執筆者 星野 文弥

臨床心理士、公認心理師、EMDR Weekend2修了
EAP、ひきこもり支援センター、精神科病院などで臨床経験を積んだのち、ベスリ・リワーク大阪に勤務。臨床経験や心理学の専門知識を最大限にどう還元するかをモットーに、休職者のメンタルヘルス向上に努めている。