今回は、2か月に1回、ベスリのリワークで実施している「睡眠」の講義について紹介します!
なぜリワークで睡眠の講義?
リワークに通われている利用者に休職前の状態をうかがうと、「寝つけない」「朝、起き上がれない」といった睡眠の問題を挙げられる方が多いです。
睡眠の問題を放置すると、免疫も下がるので、より深刻な心や身体の病気になってしまいます。
結果、休職しないと回復できない状態にまでなってしまうのです。
ベスリのリワークでは健康で働き続けるために睡眠を重要視しています!
【小ネタ】ベスリの「BESLI」は「Better Sleep, Better Life」の略から来ています。このことからもベスリが睡眠を大事にしていることがうかがえます💡
講師紹介
睡眠の講義を担当しているのは、保健師の多田さんです。
多田さんは30年以上、企業の保健分野に勤め、働く人の健康づくりに貢献されてきました。
そんな経験豊かな講師である多田さんが、よい睡眠習慣を身につけるために大切なポイントをレクチャーしています!
睡眠の講義概要
様々な要因が睡眠に影響を与えるのですが、自らの行動がいつのまにか悪い睡眠習慣につながっている場合があります。
自分の行動の振り返りをしながら、よい睡眠へみちびく生活習慣のアドバイスが得られます。
まずは自身の睡眠チェック!
最初に、自分の睡眠のどこに問題があるのか、チェックします。
上の画像の図は、平日と休日の睡眠時間の差を視覚化するものです。
平日と休日の大きな睡眠時間の差は「ソーシャルジェットラグ」と呼ばれています。
「ジェットラグ」すなわち飛行機で海外へ旅行に行った直後の時差ぼけのような状態が、日常でも起きます。
例えば、休日に寝すぎてしまうと仕事に行かないといけない平日に早く目が覚めたり、体がだるくなったりします。
「寝だめ」はできず、平日と休日の睡眠時間は、あまり差がないことが良いわけです。
他にも、このような睡眠チェックを行うので、問題のある習慣を改善するための気づきが得られます!
生体リズムを利用して眠りやすくする
よい睡眠を取り戻すポイントの1つは、人の体は「ホメオスタシス=恒常性」といって、生体リズムが崩れても元に戻そうとする体の働きを利用することです。
私たちの体にはメラトニンリズム、睡眠覚醒リズム、深部体温リズム、といった生体リズムがプログラムされています。
それらがきっちり働くように生活習慣を整えていく必要があります。
講義ではその1つ1つのリズムを正常に動かすためのアドバイスが聞けます!
よい睡眠は働く元気の源!
元気に働き続けるには、よい睡眠習慣の継続が不可欠です。
講義の最後には、講義中に紹介されたアドバイスの中から今日から実践することを、皆さんに少なくとも1つ宣言してもらっています。
睡眠についてここまで詳しく学べるリワークは、BESLI(Better Sleep, Better Life)をうたっているベスリならではでしょう😴
執筆者 星野 文弥
臨床心理士、公認心理師、EMDR Weekend2修了
EAP、ひきこもり支援センター、精神科病院などで臨床経験を積んだのち、ベスリ・リワーク大阪に勤務。臨床経験や心理学の専門知識を最大限にどう還元するかをモットーに、休職者のメンタルヘルス向上に努めている。